9月 28, 2026 歌合偶得八首 天離る荒野消えつつ露霜は咲きすさぶるは初見草かな 露消えて初時雨さへただ一つ咲き残る花歳の夕暮や 尾白鷲飛びつきかづきをも白し幾千年の雪の融く音 紅葉雪姫の錦や落とさるる地にや敷かるる茜のこひぢ 胡笳響き胡旋舞踊り胡衣の胡姫琥珀の胡飲酒胡蝶の夢に 日の暮れに碓氷のうみの薄氷なす薄き心の袖をな振りそ 夜な夜なは夜な夜ななればさりとてもなほ堪へ難し明けやすき夜は むらさめの玉唇に落つる花共に落つるは誰が嘆く息 続きを読む
4月 12, 2026 續甲州紀行四首 小淵沢こぞの真冬の麓竹頃の鰻とたけつつまむし 日野春の旗掛けし人本意遂げず掛けられし松先づ上洛し 山如く動かぬと言ひならわせばあるべからざれ七里岩こそ 吉田富士眼間(まなかひ)に詰め天(あま)に染め目に余れども猶し見厭かず 続きを読む